まちスポ仙台を知る
ABOUT
まちスポ仙台とは
まちスポ仙台のビジョンやスタッフ紹介をご覧いただけます。
団体概要
理事紹介、情報公開、アクセスなどの基本情報を掲載しています。
活動を知る
ACTION
活動紹介
まちスポ仙台は「ひろげる」「うみだす」「そだてる」の3つを軸に活動しています。
ひろげる
既に想いをもって活動を進めている方同士をつなげて、更なる活動の広がりをつくります。
うみだす
地域課題を新たな仕組みを生み出すことで抜本的・持続的な課題解決を目指します。
そだてる
若い世代のまちへの関心・興味をはぐくみ、次世代のまちづくりを担う人材育成を行います。
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活動紹介
まちスポ仙台は「ひろげる」「うみだす」「そだてる」の3つを軸に活動しています。
ひろげる
既に想いをもって活動を進めている方同士をつなげて、更なる活動の広がりをつくります。
うみだす
地域課題を新たな仕組みを生み出すことで抜本的・持続的な課題解決を目指します。
そだてる
若い世代のまちへの関心・興味をはぐくみ、次世代のまちづくりを担う人材育成を行います。
ぷれいすこうろん vol.4
皆さまこんにちは!村上颯太(ムラカミソウタ)と申します。
2024年10月よりインターン生としてまちスポ仙台で活動させていただいています。
大学では主に建築に関することを学んでいます。よろしくお願いします!
このコーナーでは、「まちスポ仙台」や「ブランチ仙台」で展開されるさまざまな活動やアクティビティをプレイスメイキングの視点から深掘りし、豊かな空間づくりについて考えていきます!
今回は、アクティビティにまつわる2つの考え方を紹介します。
アフォーダンスとは、アメリカの心理学者であるジェームズ・J・ギブソンが提唱したもので、環境が動物や人間に対して与える意味や価値を表す概念です。
例えば、ペンであれば「書く」というアフォーダンスを提供しています。また、ナイフであれば「切る」、椅子であれば「座る」というアフォーダンスを提供しています。
複数のアフォーダンスを持つものもあります。例えば以前触れた、ブランチ仙台で使われている什器は、椅子としても、物を置く台にも利用できるため、「座る」、「(何かを)置く」といったアフォーダンスを持っているといえます。
環境がどのようなアフォーダンスを持っているかを理解することは、空間の利用方法に影響を与え、アクティビティの誘発へとつながるのではないかと考えます。
一方、シグニファイアとは、認知科学者ドナルド・ノーマンが提唱したもので、人をある行為に誘導するためのヒントのことを指します。
例えば、信号機は「進む」「注意する」「止まる」といった行動の3ステップを、それぞれの色が持っているイメージを用いて誘導しています。
歩行者用の信号はそれに加えてピクトグラムを用いることで、色だけではなくマークもヒントにし、行動を誘導しています。
まちスポの前には食べ物を寄付するフードドライブBOXが設置してあります。
ただBOXと言っても以前はただの大きい筒だったので、「モノを入れる」というアフォーダンスを提供しているに過ぎず、
ゴミも捨てられることがしばしばでした。
そこで、活動の一環であると示すような蓋をつけると、それ以降ゴミが捨てられることはなくなりました。
蓋が「ごみを捨てるものではない」というシグニファイアになったものと考えられます。
これらの考えを踏まえたうえで、ブランチ仙台内を探索していきます!
まずまちスポ仙台内の椅子です。「座面に登る」などのアフォーダンスもありそうですが、背もたれがシグニファイアになり、「座る」という行動を誘導しています。
ではこちらはどうでしょうか。同じく背もたれがシグニファイアとして機能し、「座る」という行動を誘導していますが、横に長いという特性から「横になる」というアフォーダンスを提供するとも考えられますし、横についた手すりが「もたれかかる」という行動を誘導するヒントにもなっていそうです。
今度は背もたれなしです。ヒントとなるものはほとんどないため、人々は思い思い自由に行動を選択することでしょう。
同じく「椅子」(ベンチ)として扱われるものでも、その形状によってシグニファイアの有無が決定され、人々の行動予測にも変化が生まれています。
これは広場の角に置いてある岩で、見た目はとても「椅子」とは呼べません。
しかしながらアフォーダンスとシグニファイアの観点から見て分類すると、ほぼ椅子として扱うことができます。行動を左右するヒントはありませんが、「座る」「登る」「もたれかかる」といったアフォーダンスを持っています。
最初に挙げた白い椅子は背もたれという強いシグニファイアを持っているので、ほとんどの人の行動は「座る」へ誘導されます。
つまり極端な話、最初に挙げた白い椅子を10脚並べるよりも、この岩を10個置いたほうが多様なアクティビティが生まれると考えられます。
空間をデザインするにあたり、予め行動を誘導するところ、逆に利用者に任せるところを仕込んで(仕掛けて)おくことが、豊かな空間をつくっていくことにつながると考えられます!
やはりブランチ仙台の什器に多くのアフォーダンスの可能性を感じます。
しかしながら今まで感じていた什器の強みは、あくまで使ってもらう側(仕掛ける側)がその時に応じて使い方を変えられるというものでした。
今回の話を踏まえ、使う人がそれぞれ使い方を選択し、多様なアクティビティが生まれるようにも意識をする必要があると感じました。
今後のワークショップ開催へも、これらの観点を踏まえて、進めていきたいと思います!
今回もお読みいただきありがとうございました!次回もお読みいただけると嬉しいです!
文責・インターン生 村上
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